音域とは、自分が楽に歌える一番低い音から一番高い音までの幅のことです。調べ方は簡単で、1分ほど声を温めてから、一番楽な低い音で「あー」とやさしく歌い始め、ゆっくり一番高い音まで上がって両端をメモするだけです。無料の音域テストなら、ブラウザ上で歌っている音をその場で表示し、最後に声のタイプを教えてくれます。録音もアップロードもされません。

この記事のポイント

  • 数えるのは楽に出る音だけ。選曲で大事なのは楽に出せる音域で、ギリギリ出る一番上の音ではありません。
  • ボイトレ経験のない大人の多くは、楽に歌える音域がおよそ1.5〜2オクターブです。練習すれば広がります。
  • 声のタイプ(バス、バリトン、テノール、アルト、メゾソプラノ、ソプラノ)は音域の位置を示す目安で、上手さの点数ではありません。
  • 音域は日によって少し変わります。声を温めてから、同じ時間帯に3回試して一番良い結果を使いましょう。
  • 自分の最高音がわかれば、どの曲とも比べられて、合わないときはキーを変えることができます。

ステップ1:1分だけ声を温める

声が温まっていないと、音域は実際より低く狭く出ます。テストの前に:

  1. 口を閉じて「んー」と20秒、ゆっくりサイレンのように上下します。
  2. 唇をゆるめて「ぷるるる」とリップロールを、声の真ん中あたりで何回か。
  3. 「んぐ」の「ん」の音で低いところから高いところまで上がって戻ります。

どこかがひっかかったり痛かったりしたらやめましょう。ウォーミングアップは楽にできるものでなければいけません。

ステップ2:楽に出る一番低い音

話し声くらいの高さで楽に「あー」と出し、少しずつ下げていきます。楽に出る最低音は、まだはっきりした声になっている最後の音です。それより下でうなり声やささやき、息だけになる音は数えません。

ステップ3:楽に出る一番高い音

真ん中に戻ってゆっくり上がります。上がるときに声を大きくしないこと。高い音は軽く歌うほど出やすくなります。楽に出る最高音は、喉を締めず、あごを上げず、叫ばずに1秒保てる最後の音です。とても細い裏声や叫び声でしか届かない音は、声の全体の幅には入っても、歌に使う音域ではありません。

ステップ4:結果の読み方

音域テストは、音を英語の音名とオクターブの数字で表示します。C = ド、D = レ、E = ミ、F = ファ、G = ソ、A = ラ、B = シ です。C4 がピアノの真ん中のドで、C5 はその1オクターブ上、C3 は1オクターブ下です。「1オクターブと7半音」は、最低音から最高音までピアノの鍵盤19個分という意味です。

カラオケでよく見る lowA・mid1・mid2・hi といった表記では、区切りが A から始まります。目安として mid2C が C4、mid2G が G4、hiA が A4 にあたります。サイトや機種によって数え方が違うこともあるので、迷ったらピアノアプリで実際の音を合わせるのが一番確実です。

マイクが使えない場合は、無料のピアノアプリでも調べられます。楽に出る最低音と最高音に合う鍵盤を探して、その間の鍵盤(白鍵と黒鍵の両方)を数えましょう。

声のタイプは6つ

テストは、あなたの音域を次の一般的な楽な音域と比べて、一番近いものを表示します。実際には声同士がかなり重なり、合唱団や先生によって境目も少しずつ違います。

声のタイプ一般的な音域多いのは
バスE2〜E4一番低い男性の声
バリトンA2〜A4一番多い男性の声
テノールC3〜C5高い男性の声
アルトF3〜F5一番低い女性の声
メゾソプラノA3〜A5一番多い女性の声
ソプラノC4〜C6高い女性の声

子どもの声は、声変わりまではたいていアルトからソプラノの間にあります。

音域は声のタイプの一部にすぎません。先生は、声が一番きれいに響いて疲れにくい音の高さや、声の音色も聞いています。テノールの高音まで無理をして届くバリトンは、やはり数音下のほうが楽に歌えます。このタイプ名は選曲の参考にして、自分を決めつけるために使わないでください。

音域が変わる理由

  • 時間帯。 朝は声が低く、硬くなりがちです。
  • 疲れ。 一日たくさん話したあとは高音が出にくくなります。
  • 風邪やアレルギー。 声帯が腫れると、まず高音が出なくなります。無理はしないでください。
  • 年齢と時期。 声変わり、女性は妊娠や更年期に声が変わることがあり、年齢とともにゆっくり低くなります。
  • 練習。 無理せず続ければ、数週間から数か月で高音が数音伸びることがよくあります。張り上げても伸びません。

音域を使ったカラオケの選曲

曲の一番高い音と一番低い音が、自分の楽な音域に収まっていれば、特に上に1〜2音の余裕があれば、その曲はあなたに合っています。

  1. 曲の最高音を探す。 サビや一番高いフレーズを一緒に歌ってみます。背伸びしないと届かないなら、楽な音域より上です。
  2. 自分の最高音と比べる。 曲が楽に出せる音より2半音高いなら、無料の曲のキー変更ツールで2半音下げるか、カラオケのキーを「-2」にしましょう。
  3. 低いほうも確認する。 Aメロが聞こえないほど低いなら、逆にキーを上げます。音域の狭い曲が一番歌いやすく、サビの高音だけが問題なら高音の出し方を読んでみてください。
  4. 男性が女性の曲を(またはその逆を)歌うとき: まずメロディを1オクターブ下(上)で歌ってみます。それでも低すぎたり高すぎたりするなら、そこから数半音調整します。

歌う前に、自分の音域で聴いてみる

音域がわかれば、曲が合うかどうかはわかります。でも自分がどう聞こえるかはわかりません。Tera Studioでは、普段の声で1分ほど歌を録音して原曲をアップロードすると、元の歌手の音程はそのままに、曲全体を自分の声で聴けます。2分歌うと、より本人らしい声になります。カラオケに行く前に、候補の曲のどれが一番合うかを手早く確かめる方法です。自分の声でカラオケ予習もどうぞ。

よくある質問

良い音域ってどれくらい? 良い音域、悪い音域というものはありません。ボイトレ経験のない大人の多くは1.5〜2オクターブを楽に歌え、有名な歌手でもほとんどの曲を2オクターブ以内で歌っています。音色、コントロール、音程のほうが幅より大切です。

自分がテノールかバリトンか、どうやってわかる? 楽に出せる最高音を見てください。G4やA4(カラオケ表記で mid2G や hiA)を無理なく自然に出せるならテノールかもしれません。E4より下が一番楽ならバリトンの可能性が高いです。音域テストが両端を比べてくれます。

音域は広げられますか? たいてい高音側に数音は広げられます。続けて軽く練習すること、息の支え、高音を軽い声で出すことがポイントです。毎日もっと大きく、もっと高く張り上げると逆効果で、喉を痛めることもあります。

なぜ毎回結果が違うの? 声はウォーミングアップ、疲れ、時間帯で変わり、テストははっきり聞こえた音だけを数えます。先に声を温めて、3回のうち一番良い結果を使いましょう。

声は録音されますか? いいえ。テストは歌っている間の音の高さを端末上で測るだけです。何も保存・送信されません。

自分の音域に合う曲を、自分の声で聴いてみる。最初の2曲は無料で作って聴けます。